7/9

#文披31題  団扇

ぱたぱたと熱風がかき回される。

扇子を開いている奴とは何かが違う。

「……貴族か何かですか?」

「団扇なんてどっから持ってきたんだよ」

「無駄に高貴なんだよなあ、ソレ」

「邪魔にならないのか?」

「なってないから持ってきてるんでしょうよ」

見た目じゃ勝てない。絶対に。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る