優しさ


 相手の立場で、物事を考えたことがありますか


 もし、私に右腕がなかったとしたら


 右腕のない私こそが、普通の、当たり前の私


 両腕のある私は存在しない


 左手で物を食べて、字を書いて


 欠けた部分をどこかで補って


 固い瓶の蓋だって開けることもできるかもしれない


 有るなら有るなりに


 無いなら無いなりに、人は生きていく


 右腕のない私が、たぶん、思うこと


 慰めの言葉なんていらない


 ただ、みんなと同じように扱って欲しい

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