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『そうかも知れませんわ。お母様にもそう言われましたもの。』
「ハハッそうなんだね。」
軽く笑うリュカ様。笑顔が輝いているんですが!!なんか周りの空気も光って見える。
ほら〜笑っちゃうから、ご令嬢が何人か倒れそうですよ〜
リュカ様はこの学校でTOP5に入るぐらいの人気がある。確か2番だったはず。家柄も良くて、顔もイケメンで優しい。そりゃ人気が出るに決まってる。
リュカ様と話していると、先生がやって来て授業が始まった。
授業の内容は正直言うと、転生前よりは簡単だった。これなら余裕でエレーヌの成績を保つことができる。
そして、魔法の授業になった。今回は先生が1対1で教えてくれることになった。そりゃ記憶なくしてやり方知らなかったらできないもんね。
「あなたの使える魔法はなんですか?」
先生が尋ねてくる。
『私は水の魔法が使えるみたいです。』
「そうですか。それでは、水の魔法を使ってみましょう。」
『はい。』
「頭の中でイメージをしてください。どんな形でもいいですか、繊細にイメージしてください。そして、それを自分の手の上に乗っけるようにしてみてください。」
私は先生に言われた通りに、私が飼っていた犬のシロを思い描いた。そして、手の上にシロがいるようにさらにイメージする。
すると、すぐに水で出来たシロが目の前に現れた。
『あ!シロ!!』
「シロ?」
『あ、この犬の名前です。』
「そうでしたか。でもすぐに出来ましたね。やっぱり体では魔法を覚えているようですね。これならすぐに前のように戻せるでしょう。」
『はい。ありがとうこざいます。』
それから先生と休みなく魔法を使っていると、授業の終わりには前にエレーヌができていた魔法は全てできるようになっていた。やっぱり、私って天才だわ。
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