ホビーレーサー！～最強中年はロードレースで敗北を満喫する～

ロードバイク 用語集 （Ver.ホビーレーサー！）

１．選手のタイプ

・スプリンター （中杉猛士）

　体が大きくて瞬間的に大きなパワーを出せる選手。スプリントによる爆発的な加速力が武器。持久力が一番低く、体重が重いので上りのコースは苦手。プロのレースでは優勝を狙うチームのエースだが、ホビーレーサーでは持久力不足でレース終盤まで先頭集団に残れない事が多い。

・タイムトライアルスペシャリスト （南原堅司）

　スプリンター同様に体格が良いが持久力に優れるタイプ。高速巡行が得意。体重が重いので上りコースは苦手。日本ではタイムトライアルのレースが少ないので出番は少ない。

・クライマー （西野綾乃）

　持久力が高く、体重が軽い登りが得意なタイプ。日本ではヒルクライムレースが多いのでレースでの花形。平地での高速巡行やクリテリウムの様なスプリントレースは苦手。

・パンチャー

　スプリンター同様に瞬発力が高く、急激な加速が得意。最大パワーはスプリンターより落ちるが、ある程度の上りコースもこなせる。ロードレース、クリテリウム等、ヒルクライムレース以外で大活躍出来るタイプ。

・オールラウンダー

　平地での高速巡行もヒルクライムも得意な万能タイプ。苦手なコースはないが瞬発力が無いのでスプリントは苦手。

２．レースの種類

・ヒルクライム

　ひたすら山を上り続けるレース。日本は山が多いので多数のレースが開催されている。毎年強豪レーサーがしのぎを削っている。

・クリテリウム

　一周数キロ以内のコースを何回も走る周回レース。立ち上がりの加速が重要なスプリント力が試されるレース。何度も同じコースを走るので見学しやすく、チームメイトにヤジ（応援）を送るのも楽しみの一つ。

・ロードレース

　舗装された道路で行われるレース。数十km程度の短いものから、300kmを超える長いレースがある。チーム戦略が魅力。１日で終わるワンデーレース、数日間のレースの総合タイムで成績が決まるステージレース等がある。

・エンデューロ （耐久レース）

　決められた時間走行して、どれだけ多く周回出来るか競うレース。個人参加だけでなく、ピットインして選手交代しながらレースする団体参加もある。仲の良い仲間同士で参加すると盛り上がる。

３．用語集

・ケイデンス

　クランク（ペダル）を回す回転数のこと。１分間の回転数で単位はrpmで表示される。ケイデンスを上げすぎると心拍数が上がり呼吸が苦しくなる。

・サイクルコンピューター （サイコン）

　小型のスマホの様な形状をした自転車専用のコンピューター。走行中に画面が見える様に、ハンドル周りに設置出来るように設計されている。スマホ同様に速度、ケイデンス、パワー、地図等の多彩な情報を表示出来る。高級モデルではタッチパネルになっている製品がある。

・ダンシング

　サドルから腰を上げて立ちこぎをする事。立ちこぎで、真っすぐペダルを踏み抜こうとすると自転車が振られる。この自転車が振られる姿が踊っている様に見えるのでダンシング。実は和製英語で、海外ではout of the saddle……そのままなのだ。

・ドラフティング （スリップストリーム）

　前走者の後ろの空気抵抗が減少する区間 （ドラフトゾーン）に入って、楽に走行するテクニック。モータースポーツではスリップストリームと言う事が多い。モータースポーツより速度域が低いロードバイクでも抜群の効果を発揮する。

・パワー

　出力の単位をW（ ワット）で表示する。最大出力だけでなく、10秒間のパワー１分間のパワー等の持続力が大事。特に１時間出力可能なパワーであるFTPが有名。

・パワーウェイトレシオ

　上記パワーを体重で割った数値。自転車乗りのレベルに相当する。略はPWRで通常は何倍と表現する。

大体以下の様なイメージ

５倍以上：人生捧げているレベル

４倍以上：本格的にレースを頑張ってる人

３倍以上：ロードバイクに夢中な人

３倍以下：普通な人

・ビンディングペダル＆シューズ

　ペダルにシューズを固定出来る構造になっている専用のペダルとシューズ。効率よくペダリング出来て、走行中にペダルから足が外れなくなる。外し方にコツがあり、慣れていないと停止時にペダルを外せず「立ちごけ（転倒）」する場合がある。

・ローテーション

　レース中に先頭交代しながら走行する事。先頭は空気抵抗を強く受けるので、順番に交代しながら負担を分散する。体が大きくパワーがある選手は長く先頭を走れるので、交代のタイミングは選手による。合図として右肘をクイッと広げるのが多い。公道では禁止です。