第8話 雨の朝



少し雨が降って来た

空を見上げると

それ程暗くもないが

空一面を雲が覆っている

連日の雨の続いた次の日の朝は晴れていたが

にわかに降り出した雨が肩を濡らす

もう一度 空を見上げると

白い雲の切れ間に光が見えた

もしも希望という言葉に力を与えてくれるのなら

とまた空を見上げる

光はまた雲に隠れてしまった

掌を広げじっと見つめていると

先程まで濡れていた手が乾いていた

雨はあがった

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