相席したら、何時も無口な大学の同級生が来た…………俺は酔ってその子に告白してしまったらしい。
俺氏の友氏は蘇我氏のたかしのお菓子好き
第1話 きっかけはそれぞれーVer.しゅんすけー
「頼むっ!!」
短大のキャンパスのど真ん中で俺は頭を下げられていた。
「お願いなんだ!!」
この頭を下げるチャラい男は橋本。一応俺の親友だ。
「別良いけどさ。俺、こういうの苦手よ?」
彼の手に握られているのは黒字に白文字が書いてあるチケット。
なんでも、短大の近くの『相席バー』の無料チケットらしい。
「行かなくてもいいんだ!俺がこれを持っていないことに意味がある!!」
そうさらに深く頭を下げる橋本。
なんでも駅前でチケットをもらってナンパしようと思って取っておいたら、彼女が出来て、しかもその子がかなりのヤンデレらしい。
『捨ててもゴミ箱から見つけてくるんだ!こんなもの持ってると知られたら、俺はどうなるか……。』
とのことで、俺にその処理を任せたいらしく、俺は昼間から頭を下げられているのだ。
「わかったよ。もらってやるから顔上げろ。」
俺は独り身だし、別にもらってもリスクなんてない。
元から断る予定じゃなかったけど、こいつが勝手に頭を下げただけだ。
「恩に着るぜ!!今度おごるから!!」
そういった橋本は走り去っていった。
「相席バーね…。行ってみっか。」
初めてできた彼女に浮気されて以来、女の人が怖くて恋愛から身を引いていたけど、俺も今年で20。
酒が飲めるし、何より短大に通ってるから来年からは社会人だ。
そろそろかわいい彼女の一人も欲しい。
俺は淡い期待をいだきながら、チケットを財布にしまった。
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