変態妹はすごいソフトを作ったようです
「つっついに........ついにできました!」
パソコンから、手を離してわたわたとしている。
パソコンは普段から欲しいものがあっても、自分のことにお金を使わない結衣が珍しく買ったもののようである。
デスクトップ型で、20万円くらいするものらしい
もちろん、結翔に許可はとっていたがパソコンや、ゲーム以外のことであまり詳しくない結翔が分かるはずもなく結衣に選択を委ねたのだ。
そうしたら結衣がポチったようで、ある日突然大きな箱が家についたと言うわけだ。
結衣曰く、お金はまだあるからいいだとか、そしてパソコンはお兄様のことに使っているとも言っていた
なんでもできる結衣だが、買ったばかりのパソコンをベテランのように使いこなしていった。タイピングは当たり前にプログラミングまで。
結衣は、何かを企んでいるかのようで悪い顔とえへへへへと言う奇妙な声とともに何かを画面に打ち込んでいく。
そして突然結衣は自分の机に向い、どこからか鍵を取り出し
机の死角にある金庫に手を伸ばした。
ここからでは、何をしているか分からないが結衣が手を戻した際にはUSBメモリを一つ手にしていた
結衣は、そのUSBを大切に扱いながらパソコンに刺した
すると、ファイルフォルダに現れるので結衣はそれをカチカチっとダブルクリックをする。
そして、結衣はパソコンにイヤフォンを挿し始めた。
髪を結んでいない結衣は、髪を後ろにどけて耳にイヤフォンをする
心なしか、ドキドキしているそんな顔をしていた
赤らめていて楽しみで仕方なさそうだ。
フォルダの中の動画ファイルが106個と5個の何かのファイルがあった。
結衣はその動画ファイルの1番上を再生した
すると、「あ」と言う誰かの言葉が再生された。
これは一体、なんだろうかと思うだろう
しかし次々へと再生されていくことで段々とわかってくるだろう。
次に「い」という言葉が再生された。
そして、「う」、「え」、「か」.......「さ」.......「た」.....「な」.......「は」........「ま」.......「や」.....「ら」......「わ」とそして次に「が」.....「ざ」......「だ」.......「ば」.......と。
さらに、「ぱ」......「ょ」や「ゃ」や「ゅ」までひらがな全ての音声があった。
その音声の音源は誰の声なのか自明だろう。
結衣の兄こと、結翔だ。
「えへ、えへへこれでお兄様のぉぉえへへぇ」
企んでいることは、見てわかる相手に言って欲しい言葉をそれぞれを並べてそれを流すだけだ。
結衣は、その音源を流すソフトいわゆるアプリを自分で開発した。
えへへ、今までの努力が今!発揮される時なのです!
あの時も、こんな時も、あーんな時だってお兄様を観察し、録音(盗聴)してついに全てのお兄様のひらがな音声を手に入れました!
発音などは、結衣が調教したAIが変えてくれるらしいです
仕組み的にはまずAIが発音する、そして次にその発音の高いところや低いところ、アクセントなどの声の波を作る、
その声の波を結翔の声が辿るという仕組みだ。
普通に学習さしたAIは棒読みで、もっと高性能だと心のこもった発音になるだろう。
しかし、結衣のは違う学習ではない調教なのだ。
それは、どんなものかそれは言わないでおこう。
変態にしか分からないそう言うものらしい。
「えへへ、お兄様ぁ」
結衣は、自作の結翔抱き枕を抱いてデスクチェアに座っている。
もちろん、涎を垂らしながら上気としている。
「まず、手始めにぃ」
「ゆい......」
「はっ...はいぃ.......」
結衣は、へにょんと蕩けていく
イヤフォンなので高音質に設定し、若干の立体音響にしている。ASMRというわけだ。
結衣にとって耳元で自分の名前を呼ばれているというわけだ。
次に結衣は、早速自分の欲求を丸出しにしていく。
「ゆい........かわいいよ....ゆい」
「あっ...お兄様ぁそんなこと言ったら....結衣はぁ」
自分で決めたにも関わらず、結衣は少しばかり体をビクッとさしている。
そして、それをリピートしたりして結衣はどんどんとエスカレートしていった。
「ゆい、おまえはおれのものだだれにもわたさない」
普段、結翔が言わない(言ったら終わる)ことを流しはじめた
「はいぃお兄様の結衣ですぅぅ!」
思いっきり抱き枕を抱いて、身をびくびくとさしている。
息も段々と荒くなって、白い息が見えそうだ。
「はぁはぁ.....結構驚異的ですね、頭がおかしくなるかと思いました」
結衣は、次から次へとくる快感に耐えきれず、リピートしていたのをやめイヤフォンを外した。
「えへへ、結衣の夢がまた1つ叶っちゃいましたっ」
これからも結衣のメイキングは続くのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます