第13話

第13話


初お買い物デートの翌日夏樹は最近始めたギターの練習をしていた。ギターを始めたきっかけは単純でテレビで見たギターの演奏がかっこよく自分も弾けるようになってみたいと思ったからだ。最近は動画配信サービスなどで簡単に練習方法などを調べることができ夏樹はそれらを重宝していた。


「〜〜〜♪」


夏樹は一通り演奏を終えるとギターを直し今度はパソコンを取り出しゲームを始めた。


どうやら今日は一日家でインドアな休日を満喫するつもりらしくしっかりとお気に入りの抹茶ラテを手元に置いてある。しっかりお菓子付きだ。


夏樹が最近ハマっているゲームはいわゆるfpsゲームで野良で回ったりフレンドと回ったり緩くプレイするのが好きだった。


『よろしくお願いします!』

今日は野良で回っていた夏樹がチャットで挨拶をすると他のプレイヤーの人も挨拶を返してくれ、それから少し仲良くなった。



しばらく経ち戦いは最終局面を迎えていた。夏樹チームは全員生存しており夏樹チームの他に残っているのは1チームのみでそのチームも全員が生存していた。


まだ敵との距離が少しあると判断した夏樹チームは安全地帯をとりひとまず回復を入れ戦いに向けて準備は万端だった。


「あっ! きた!」

夏樹がそう呟くとほぼ同時に味方も気が付いたのか攻撃し始めた。相手チームは半分に分かれていたため厄介だがその分蘇生を入れられる心配が少なくなり落ち着いて確実にキルを入れて見事勝利した。





「あ〜疲れた〜……。でも久しぶりにしたけど楽しかったな……。」

あのあと何戦かして時間もちょうどお昼ご飯の時間になったため夏樹はゲームを終え昼食を取ることにした。


「お昼からは何をしようかな……」

お昼の予定は全くため少し迷っていると知っていたのかと疑いたくなるようなタイミングで海斗からカラオケに行こうとお誘いがあった。

もちろん予定も何もなかった夏樹は即OKをして服を着替えて待ち合わせの公園まで歩いた。


「お待たせ海斗。」

「おう! ん? 珍しく夏樹にしてはラフな服装だな」

海斗の指摘はもっともで普段の夏樹の服装はとてもおしゃれで今のようなシンプルな白のシャツと黒のワイドパンツというのは珍しい。


「うん。どうせ遊ぶの海斗だけだしそれにカラオケだから別に緩い服装でいいかって思った。」

「それはそれで失礼だな……。要するに今までは氷緒がいたから服装に気を使っていたってことか。」

「うっ……!」

痛いところを疲れた夏樹は海斗の横腹にパンチを入れておき自分の荷物を海斗に持たせた。


「なかなか理不尽な王子様だなお前は」

こんなことをされても笑って付き合うのが海斗の長所で夏樹も海斗のそういうところを気に入って好んで一緒にいる。


そんなこんなでカラオケについた2人は第熱唱し次の日に声がカスカスになるほど歌い尽くした。

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