第11話 復活

2028年 5/22 9:00




「おはよう!」




そう俺が言うとみんなが問いかけてくる。




「もう大丈夫なん?」


「もう少し休んだほうがいいって。」




でも俺はアプリのことがあるし、大丈夫といった。


みんなは心配そうだが点滴も打ったし大丈夫だ。


親からもめちゃくちゃ心配されたが、20時までに帰ることを条件に来た。




「アプリはどんな感じだ?」


「全然、ダウンロードは三人...」


「三人はしてくれたのか?」


「いや、俺らだけ...」




悠太は申し訳なさそうにそういった。


すると哲也が




「もっとPRしなきゃインストールしてもらえないって」


「でもそんな金ないって」


「まあ見てろって」




哲也は自信ありげな顔でそういった。


俺は何が起こるのか少し不安だった。




~3時間後~




とりあえず連絡用のメアド作ったり、


電話線を通すために業者に連絡したりしてたらもう昼だ




「いただきます」




俺たちはいつも隣にある定食屋で飯を食べている。


哲也はカレー、悠太はかつ丼、俺と海は唐揚げと、いつもみんな決まったメニューを食べる。


食べ終わるとおばちゃんに挨拶して事務所へ戻った。


すると俺らは驚いた。




「50万ダウンロード⁉」




哲也以外が口をそろえて言う。


これなら広告収入で少しは給料がもらえる!


でもいきなりなんで?




「これ見ろよ!」




哲也がそういうとスマホを見せてきた。




「あのてっちゃんってお前だったの!?」




てっちゃんといえばSNSをやってればだれでも知ってるといえるレベルのインフルエンサーだ。


フォロワーは最近300万人を超えた。


笑える一発ネタを専門としていて、きっとそれだけで食っていけただろう。


そういえば哲也は高校の時から面白い奴としてクラスの中心だったな...




「今回のは伸びもよかったし、このアプリやっぱすげーって!」




どうやら哲也は俺らが作ったアプリのことについて発信したようだった。


リプライには「こんなアプリあんの!?」「俺入れてみたけど、なんかいろいろ名前見れて面白い!」


といった意見が並んでおり、そっから芸能人とかに広まって...みたいな感じで広まった。




「ありがとな!哲也!」




そっからは満場一致で哲也は広報SNS担当になった。


ただ、これはあくまで一過性のもの。


おそらくしばらくしたらやらなくなる人もいるだろう。


俺はどうやってこれから伸ばすか悩んだ。


そんなことを考えながらバグの修正とかの修正をしているとあっという間に8時前だ。




「すまん!俺もう帰るわ!」




みんなはそういうとまた明日、と手を振ってくれた。


おれは久々に家でごはんを食べた。


母さんは俺を待ってくれていた。




「もうあんまり無理しないでね、ところで最近会社どうなの?」




俺は今日あった出来事を話した。


そうすると母さんは




「そうなの、よかった!」




そういって俺ににっこりと笑った。


そんなことを言いながら飯を食うと相変わらずうまい。


俺は現代でもこんなうまいものはなかったと思う。


俺は満足して、すぐに完食して、風呂に入り、健康的な時間で寝た。




2028年 5/23 9:00




「おはよう!」




いつも通りみんながいた。


今日は電話線の工事にしに来る。




「今のうちに候補先リスト作っとこうか。」




俺は以前作ったリストにみんなと会議しながら手を加えた。


昼前になると工事の人が来た。


なかなか手際が良く(知らんが)俺たちがごはんを食べ終わるころには終わっていた。




「よし!これで取引先と連絡できるぞ!」


「その前にメールがたくさん来てるから見てみようぜ」




悠太がそういうと俺はメールを見た。


するとそこには...




続く

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