第10話 出撃《ソーティ》
それは、思いも寄らない出来事だった。
奴らは瞬時に、
必死で
家老が勝ち誇った声で……
「ふ、この
「くっそぉ~! 俺は、怒ったぞぉ!」
……怒り心頭で、気の利いたセリフが思い浮かばない。
俺と背中合わせに、一緒に巻き込まれたユイが、冷静な声で
「これは、明らかな協定違反だ。…『同盟破棄』と
……俺の背中に、震えが伝わって来た。それと同時に『ギリッ、ギリッ』という妙な音がした。
……歯ぎしりだ! ユイの怒りは頂点に達しているようだ!
「……おい……貴様」……ユイが、怒りを必死で
「……?」
「情報参謀に……『フォーメーション “コード・
ユイの怒りが俺にも
力強く頷き……と言っても、投網でグルグル巻になっていて首は動かせなかったが……
「情報参謀!」
「は、は〜い」
……え? 声
なんてこった! ……あのバカ、一緒に捕まってたのか!
俺は、全ての怒りを、この
「フォーメーション “コード・BS”、
と叫んだ!
「
そうだ! ……今こそ、我が
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