脅され彼女~可愛い女子の弱みを握ったので脅して彼女にしてみたが、健気すぎて幸せにしたいと思った~

みずがめ

0.たとえば、こんな告白

 俺の目の前には身を縮こまらせた美少女がいる。

 亜麻色の髪をツインテールにしており、年齢よりもちょっとだけ幼さを感じさせる。

 だが薄く色づいている唇からは、ちょっとだけ色気を感じてもいる。

 子供っぽくあるが、大人っぽくもある危ういお年頃。見覚えのある端正な顔はこっちを恐々とうかがっている。


「今の状況、自分がどんな立場にいるのかわかってるな?」

「……はい」


 高圧的な言葉をかければ、彼女はさらに身を小さくした。

 口元が緩まずにはいられない。顔面に力を入れて笑ってしまいたい衝動を抑えた。

 真面目ぶった顔を作ったからって、次の言葉が変わることはないのだが。


「なんでもするって、言ったよな?」

「い、言いましたけど……」

「けど?」

「……いえ、なんでもないです」


 どうやら抵抗はないようだ。

 俺に抵抗できない美少女。そんな状況になったとしたら? そりゃあやることは決まっている。

 服越しでもわかる均整の取れたスレンダーな体。露わになっている脚は美しい。

 彼女はメイド服を着ていた。清楚で可愛らしく、とても似合っている。

 俺は怪しい笑いを零し、勢いよく頭を下げた。


「俺の彼女になってください!」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る