どこかのおばちゃんの妄想あれこれ

きずな愛

第1話 感受性の弱いコウモリ

玄関のところに、2センチくらいの黒くて細い、いかにも怪しげなものを発見した。


いろいろ聞いていみると、どうやらコウモリのフンらしい。


なんだか気持ち悪くて、どうしようかと思っていたら、知り合いが大々的にコウモリ退治をしたので不要になったというコウモリスプレーなるものをくれた。


こんなものが販売されているということは、コウモリに悩まされている人は少なくはないということか。


とても細かい字の注意書きを読んでみると、興味深いことが書いてあった。


このスプレーは感受性の弱いコウモリには効かない可能性があるらしい。


感受性の弱いコウモリっているんだ・・


妙に感心してしまい、早速玄関にスプレーしてみた。


ものすごく強いハッカの香りが漂った。


これか~。


この香りに対する感受性が弱いヤツがいるのか~。




興味深く翌日の朝を迎えた。


なんと、我が家を訪れるコウモリの中には感受性の弱いヤツはいなかった!


そして、その翌日も、その翌々日も・・・・




感受性の弱いヤツがいなくてよかった・・と胸をなでおろすと同時に、


少しだけだけど、その感受性の弱いヤツっていうのがどんなヤツなのか見てみたい気もした。

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