No.80「完璧の秘訣」

 雇った殺し屋がしくじった。

 完璧な仕事をすると聴いたのに。


「もう『失敗しない男』とは名乗れんな?」


 私が嫌味たっぷりに言うと、殺し屋は首を横に振り、


「心配には及びませんよ」

「何か手があるのか?」

「ええ、いつもの手です」


 言うが早いか、殺し屋は発砲する。


「これで帳消し」


 ノーモア誇大広告。

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