140字小説集『馬銭』

庚乃アラヤ(コウノアラヤ)

No.1「バカに権力、餓鬼に銃」

 水を10リットル飲むと死ぬ、と大臣どもが言っていた。恐ろしい事だ。しかも、そんな致死性物質が街の至る所を駆け巡っているらしい。国土を取り巻いているらしい。


 水道も、海も、川も、我が王国には必要ない。

 そういえば、と大臣が付け足す。


「人間も水で出来ているとか」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る