第44話 銀色のひだまり

「じゃぁ、君は友達とは違うと?」




「そうよ。アリサなんかとは違う! あんな子と一緒にしないで!」



次々と、私の口から本音が飛び出した。



「だから?」



「だから、私が死ぬのはおかしいわ! 死ぬのはアリサだけでいいはずよ!」



「そうですか、でも、死んだものは死んだんです」



男は冷たくそう言うと、マントをひるがえして歩き出した。



「待って! どこ行くのよ!」



男を追いかけようとした瞬間、誰かに肩をつかまれた。



「……アリサ」



その人を見て、私は呟く。



「鈴、ずっとそう思ってたのね」



銀色の目をしたアリサの声が、まるでトンネルの中にいるように響いた……。



END

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