再びの修羅場

放課後僕は友一と友一の妹である小崎と前に約束した通り焼肉屋に行くことになった。高校生が学校が終わるなり焼肉屋に出向くのは費用も高いし不自然に感じるかもしれないが、3人とも放課後友達と遊んだりするタイプではなくお小遣いやバイト代等の資金もたまっているのでたまの贅沢と言う意味でも焼肉屋へ向かうこととなった。焼肉屋につき席につくなり小崎が

「ど、どうだ?この服...」

と頬を赤らめながらきいてきた。普段、青髪ショートカットでスレンダーな体型をしていたため、少しボーイッシュな印象を抱いていた以前の小崎の面影がないくらいに、純白の1着のワンピースによりどこか清楚そうな印象を感じさせる少女へと変わっていた。

「お、おう似合ってるぞ...でも焼肉屋にその服装は合わないんじゃないか?」

すごく似合っていると思うしこちらとしても目の保養と言う意味でも嬉しいのだが、流石に焼肉屋でこの服装をしていたらせっかくの純白なワンピースが黒ずみそうだし、小崎としても嫌だろう。と僕がワンピースについて考えていると友一が少し呆れたような表情を浮かべ

「お前...よく水星さんと付き合えたな」

と言ってきた。何となく意図が読み取れ、とりあえず貶されたのだと理解し、友一を睨んでいると

「へえー...友一!水星と付き合ってるんだ...へえー」

とどこか絶望したようなまるで世界の終わりのような表情を小崎が綺麗な顔で浮かべていた。

「まあなー」

と僕が呟くと隣の席からどこか聞き慣れた声が聞こえてきた。

「ラミちゃん!カルビたべよー!」

「うんそうだね!」

とラミとめいが仲良さげに会話をしていた。めいがラミの事をちゃんと言っていたのでお互い距離が縮まったのだろう。

「あれ?お兄ちゃん!」

と僕の存在に気づいためいがそう言ってきた。

「2人ともなんでここに?」

とラミとめいがあまり焼肉屋に行っているイメージが出来なかったため僕がそう問うとラミが

「私焼肉屋とか行ったことなかったから...」

と呟いた。これは少し野暮な質問をしてしまったかもしれない。

「そっか...なら、今度は舞さんと僕も足して4人で行こうな」

と言い僕が少し遠いがラミの所まで行き、ラミの頭を撫でていると自身が先程までいた席の方から強い圧を感じた。

「へえーやっぱり仲いいんだ」

となぜが小崎の機嫌が悪いので僕は困惑しつつ自分の席に戻りメニューを見るのだった。


~作者から~作品のフォローいいね的なやつブックマーク的なやつよろしくです!( *´艸`)


追加 もしかしたら明日新作出すかもなので、是非ともご愛読してくださると嬉しいです!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る