第13話 蛇の父娘
「お父様……ハアッ…ハアッ…蕩けちゃう」
「美咲の口は甘いね…」
混浴露天風呂になった深夜の
何回みても不思議。お父様の瞳は。左眼は茶色なのに右眼は深い深い青い目。この右眼は一体、何を見つめているのだろう?とても優しくて、とても深い。唇をお互いに絡ますのも好き…。時折、お父様が眼を開いたまま口づけをくれるから。
その度に私の下半身は燃えるような快感に震える。お父様は何時も優しく指で弄る。その時も私はつい瞳を熱く見つめてしまう。
「少し濡れているね……。外で愉しんできたのかな?」
「アン…アン…ウン…アッ…」
「回数を重ねる度に感度も上がるね。君も俺に開拓されたいかな」
「ねえ……お父様……早く味あわせて……」
「焦るな。こういうのはじっくり愉しむのが長くするコツだ。お前も俺の瞳を長く見たいだろう?」
まるで小鳥がくちばしを重ねるように細かく唇を舌で舐める。お互いに、お互いを。私が舌でお父様の上唇を舐めるとお父様は舌で思い切り弄ぶ。お父様の口が涎にまみれるのが凄いセクシーなの。
そしてキスは激しくなる。荒い息。涎に汚れ、唾液を混ぜる。身体はお父様が抱き寄せ何気なくお父様の分身が当たる。私は擦りつけ微妙な快感を得る。入るか入らないかの瀬戸際が好き…。だってお父様が軽く呻くの。花びらに当たると甘くため息を吐く。
「フゥ…ウッ…好きだな…これ」
「今夜のお父様も元気。いっぱいしたい。お父様のセックス、気持ちいい…!」
「ああ……1回や2回、いや4回くらいは最低でもしたい。それまで孕むなよ?」
「今夜は大丈夫よ。この間、生理がきたから…」
「押し付けたな。今、感触が柔らかかった」
「お父様…のぼせると体に悪いです。温泉の縁に腰を掛けて?」
「そうだな……ついでに咥えてくれるかな」
「ええ」
美咲が温泉に入ったまま諒を咥えた。
そのまま口で激しく口戯をする。舌を使い分身を舐める。そのままふくらみに挟み上半身で諒を喜ばせる。
諒は不思議な両方の眼で熱く美咲を見つめる。そして染めた金髪を撫でる。指に絡ませ髪の毛を撫でる。
段々と快感が深くなった。徐々に階段を上がるような快感が背筋を走る。美咲の口戯の顔はいい。
「ハアッ…ハアッ…ハアッ…!美咲…美咲…!もう…来るっ!」
諒が1回目の絶頂に駆け上がる。諒の愛が美咲の顔を汚した。
「ウウッ!」
「お父様!」
「ハアッ…ハアッ…ハアッ!……今夜も凄いな。もう1度して欲しいくらいだよ」
「ねえ、お父様。限界なの…早くください」
「いつものように座りながらしようか?」
そのまま美咲が諒の真向かいに身体を預けて座る。両方の腕を細い腰に回す諒は、美咲の身体を支えながら器用に顔を動かし、乳首を噛んだ。
そして舌で目一杯に舐め回す。美咲の手が灰色の髪を乱す。腕を絡め激しく求めた。
「お父様。お父様!ああ!好き!大好き!お父様の舌も、姿も、声も、心も!」
「下半身も、だろう?」
「お前の身体、お前の髪も、瞳も、俺を慕う心も、好きだよ、美咲…!」
「いっぱいキスして!キスしながらアレをお父様に入れて!欲しいの!」
「いくよ…美咲」
腰をゆらしながら美咲の中に入る諒。
濡れたそこは切ないくらいに熱い。
諒が腰を上に動く。
「アアッ!イイっ!凄い…お父様!」
諒はゆっくりと温泉の床に寝る。そして夜空を観ながら、自分自身の腰の上で踊る娘と星空を見た。
美咲も温泉から上がっている。そして花びらで父親の分身を味わっている。腰をリズミカルに振る美咲。肉体と肉体がぶつかる音が響いた。
諒が呻く。
「ウウッ!また、心地よい快感に来ている…!最高だよ…美咲…いい女だ…」
「お父様も……いい男……!硬くて…暴れていて…震えている…!」
「身体の中が空になりそうだ…!」
「来て…!お父様…!いっぱい出して…!お父様の愛をちょうだい…!」
「いくぞ…美咲」
そしてお互いが絶頂にいくと彼らは深いキスを交わした。美咲の叫び声を塞ぐ為に、何時も諒は口づけをして、そして愛を注ぐ。だが、この瞬間が何より諒も美咲も大好きだった。
美咲のキスは続いている。自分自身を貪るように、唾液を絡める。
分身はひくひく動いて、まだ彼女の中で愛を注ぐ。美咲がまた腰を動かす。どうやらまだしたいようだ。
「お父様…」
「今晩は二人で蛇になろう……。蛇の交尾のように、お前を味わい尽くしたい」
「私…この快楽が大好き……。お父様と分かち合うこの快楽が……」
淫らに髪を乱す美咲。
諒の手のひらをふくらみへと伸ばす。
諒はふくらみを優しく揉んで、乳首を弄る。上半身を起こすと美咲のふくらみを舐め回す。2人して汗に濡らして、蛇の交尾をする。
こんな夜が永遠に続いて欲しい。
諒と美咲の夜は激しい快楽と共に更けていく……。
「ねえ…お父様…」
「なんだ?」
「お父様の右眼。いつも不思議に思うの。その右眼は何を見つめているのだろう?って」
「そうだな……敢えて言えば、闇だな」
「闇…」
「俺の右眼はいつも闇を見つめている。気がついた時には何時も暗闇を見つめている。何というか……人間の心の闇を、な」
美咲を自分の胸に抱かせて、諒は呟いた。
その瞳は、今も夜空を見上げている。
宵も更けて深夜の3時。
彼らはそれでも離れようとはしなかった。
ただお互いの肌の温度を感じながら、
灰色の髪の父と染められた金色の髪の娘はこれから起きる、何かを感じて、時間を過ごしていた……。
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