欲求に純粋で真面目な人たちの話
努力をする人間は誰もが称賛する人間である。
本来この努力というものなど、悪くいって仕舞えば、「これがしたい」「これになりたい」という人間としての欲求であり、それに向かって素直に進んでいくだけなのだ。方向を間違えればただの迷惑や悪事にさえなりかねないもので、その欲求の内容というものは、他人に対する奉仕的で献身的なものだけでなく、エゴや自己満足にさえなりかねない欲など多岐にわたる。なんなら、努力と呼ばれるものの内容なんて、後者の欲の方が余程多かったりするだろう。それなのに、その努力というものは基本とんでもなく難しいもので、それを行う人間はなんとも美しかったりするのだ。面白くない。
と、かくも語る私ですが、私は努力を苦手とする人です。前の方で語っている通り、私は他人に対する奉仕に疑問を抱き、結果自分が努力しないことを他人に押し付けられることを知ってしまったものなので、自分の欲求がわからなくもなれば、努力の意味もわからなくなるという悪循環に陥ってしまった次第です。
上で面白くないとまで言ってしまいましたが、努力というのはやはり賞賛されるものなのでしょう。欲求が努力という美形に成り上がる大きな分岐点は、それを「続ける」という行為にあり、その行為さえしっかりできていれば、時にその努力の結果さえも手放しに賞賛されてしまうものです。結果を重視する考え方もありますが、そんなものがどうでもいいとされる考えがあるくらいこの「続ける」という行為は難を極めるもので、相当な根性と純情な探究心を求められるものです。
ちなみに、私自身、この「続ける」というものができない一人であり、これに関してどうこういう価値はないのですが、それでもやはりこの努力というものは、自分には到底できやしない素晴らしいものだと思っています。
みなさんは私みたいにならないでください。それが、人間としての欲の達成、俗に言う「努力」を行えるという素晴らしい人間の先駆けになると思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます