(四)
音を立てないようにすぐにその場から離れて自分の部屋に戻った。きっとこうなるだろうと、うすうす気づいていた。
すぐに押し入れのガラクタ入れの中からM16自動小銃のガスガンを取りだした。中学生の頃に買った物だった。当時は自分をいじめていた同級生に殺意を抱いていたので、これで殺せると思っていた。引きこもってからはそのまま押入れに入れっぱなしにしていた。弾はBB弾だが、マガジンにめいっぱい詰め込んでおいたはずだから、撃てるはずだ。ガスも充填してあるはずだった。
それを取り出して部屋のドアを開けて目の前の階段のところで構えた。
下では玄関ドアに何かをぶつけているにぶい大きな音がした。一度、二度、三度、四度、五度……。そして六度目にしてドアが開いた。足音を響かせて家に警官隊が入ってきた。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます