(二)-21

 最初は今津琴音という二一歳の学生だった。スポーツバーに連れて行ったら「あり得ない」とかブーブー言っていたが、なんとか薬を飲ませて自宅に連れ込んだ。

 この時は薬の量が少なくて、連れ込んだ後にすぐ目覚めてしまった。口が悪い上に両手両足を縛る前に暴れ始めて、殺すしかなくなってしまった。

 二人目は高島松子という二九歳の会社員だった。この女はスポーツバーで飲み物に入れた薬が効きすぎたらしく、連れ帰ったものの、そのまま起きることなく死んだ。


(続く)

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