行かないと

 行かないと。


座っていた少女は何かを思い出して歩いていく。


それは何かに操られるように朦朧としてるようであり、抑えきれない衝動の兆しのようで。糸か光か、僕の知らない何かを辿る君はどこまでも遠くへ。


 行かないと。


僕も歩きだした。

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