(二)-19

 そして二度目の事情聴取が一巡すると、もう一度、さらに事情聴取が行われた。もちろん若い女性がメインだった。この子たちはみんな当麻さんと関係をもった人なのだろう。真紀はもちろんであったが、みなみもその対象となっていた。

 私はみなみを呼び、二人きりで会場の端で話をした。本当なら廊下へ出て話したかったが、県警の制服の警官に止められてしまった

のだ。

「薫もなんだ……」

 みなみは一言だけそう言った。私の名前の後に「も」と付いていることから、これから話そうとすることは概ね察することができた。彼はみなみにも手を出していたのだ。


(続く)

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