(二)-2
そして新婦は、真紀だった。半年前に「結婚なんてしない!」と言って友情を誓いあったのに、それはわずか半年で破られることになった。
その新郎新婦は今、お色直しで宴会場から退出していた。
私は彼らが再び現れる前に「お花を摘みに」席を外した。
戻ってきて宴会場の入口の前にさしかかった。そのときにエレベーターが到着し、チンと音が鳴った。
ちょうどそのとき、爆音とともにドアが吹き飛んだのが見えた。宴会場のドアの隣には「新婦控え室」と書かれた紙が貼られたドアと、その隣には「新郎控え室」のドアがあったのだが、その新郎の控え室のドアが吹き飛んだのだった。
次の瞬間。衝撃波と爆風が私を襲い、私は後ろに吹き飛ばされた。
(続く)
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