(二)-10
しかし、ここで豊永に油断が生じた。男は執拗に暴れ、豊永の腕から抜け出し体をよじりながら、持っていた包丁で豊永の腕を刺そうとした。
とっさに反応した豊永はその手を強く払った。包丁を持った男の手は男の体に向かい、刃は男の体に突き刺さった。
豊永はいたがる男を仰向けにし、包丁を抜いた。体からは血があふれ出していた。血の量から深手であることがわかった。そのため、豊永は右手で包丁を取り、男性の口を左手で押さえ、その刃を男性の心臓めがけて突き刺した。男性は豊永を凝視していたが、一分もたたず、男性の体からは力が抜けていった。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます