第9話 え、新装備ですか?強いです!
「お願いします」
「おう!任せろ!嬢ちゃん達には迷惑かけちまったからな、しっかり説明させてもらぞ」
そうゆうと雄吾さんは棒状の魔道具を手に取った。
「まずはこっち、これは攻撃用の魔道具だ」
「え!おじさんよく見なよ、木の棒にしか見えないよ?」
リオそれはちょっと辛辣だよ。。。ほら、若干雄吾さん引いてんじゃん。
「これはな、展開っていうと本来の形になるんだ。ほら一回試してみな」
リオは雄吾さんに投げられた魔道具を受け取ると『展開』と呟いた。
「すごい!カッコよくなった!」
リオが持ってる棒は木刀になった。
「しっかり起動するな。それは振り下ろす時に相当重い衝撃が出せる能力があるぞ」
「え、おじさん、衝撃ってどれくらい?」
「ん〜どうだろうな、一応機能確認のためのテストではウチのタンクが体制を崩すくらいだから」
雄吾さんはう〜んと考えているけど、廃課金のタンクは大体20層くらいのモンスターなら対処できるから相当だよね?!
「少なくとも今城ちゃん達が戦っている階層は余裕だな」
「本当?!やった!!!すごいじゃん!」
((単純だなぁ))
「その魔道具は一応武器だから、ダンジョンからでたら受付で申請するんだぞ」
「おっけ〜」
「そして、嬢ちゃんはこっちだ。この指輪は世の中の需要でいったら、そっちの魔道具よりもすごいぞ」
「防御用だからですか?」
「いんや、それもあるが指輪ってのにポイントがあるんだ。お偉いさんとかは仰々しく重装備をするわけにいかないがこれなら一つだけでいいのさ」
「なるほど、それは人気が凄そうですね
本当に大丈夫だったんんですか?」
「大丈夫だ、これのワンランク下の装備は販売用で確保してる。迷惑かけたことに比べたら安いもんさ」
しっかりとした装備はなかったからありがたいかな。
「それじゃあ、こっちも能力の説明するぞ。これもさっきと同じで展開で使用することができるぞ。」
そういうと雄吾さんが指輪を渡してくる。
近くでまじまじ見てみるとしっかり装飾が凝られていて、日常でも使えそうだ。
「『展開』」
体の周りにドレスが展開された。
え。ドレス?防御力に不安しかないけど。。。
見た目は全体が黒を基調としたドレスで、胸は自然とサイズはピッタリ見たいね。
スカートには金色の帯の刺繍が入っている。それに頭にはティアラまでついてる。
割と地味で助かったわ。派手だったらこれつけて探索できないかもしれなかった。
流石に派手なドレスで優雅にダンジョンを探索みたいなことは私にはできないから。
「あ、」
「なんですかその「あ」って気になるから話してください」
「いや、まぁ。あのな、その指輪ははっきりと最初に防具の形をイメージしないとランダムで決まるんだ。その、すまん」
「え!最初に言ってくださいよ!」
「先輩まあいいじゃないですか!可愛いですよ!」
「もう過ぎたことなのでしょうがないですけど、次からは気をつけてくださいよ」
「すまん。それで両方とも展開してなくても自身の身体能力をバフしてくれるからいつも携帯しとくといいぞ」
「「わかりました」」
私たちがペコリと頭を下げてお礼すると、雄吾さんはポリポリと照れ臭そうに頬をかいていた。
「それじゃあ、俺は先に行くが何か困ったことがあれば俺のギルドに連絡してくれ、なんでも力になる。」
雄吾さんは面倒見も良さそうだから今度困ることがあれば頼ってもいいかもしれない。
「それじゃ、私たちもそろそろ戻ることにする?」
「そうですね、この装備を試したい気持ちもりますけど、疲れちゃったので帰りたいですね」
「おっけい、雄吾さんが帰り道の魔物を倒していってくれたみたいだからゆっくり行こうか」
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「あ、二人とも、今日は災難だったわね」
「そうなんですよぉ!ゆうさん!でもゆうさんの匂いで落ち着きますぅ」
「え、ちょっと?!リオちゃんそれはなんか変態見たいよ。それにほらくりみちゃんドン引きじゃない。。。」
「それよりさっき雄吾さんからギルドに対して正式な報告と謝罪は受けたわ。」
「あ、私たちは問題ないですよ。それに二人とも相当いい装備をもらったので」
「わかったわ、ちゃんとお詫びもされたのね。じゃあこっちからは不問ということにしておくわ。」
「そうだ!ゆうさん攻撃用装備の申請をお願いします!」
「それは雄吾さんがさっき申してくれたよ。だからリオちゃんはそのまま次から使ってもらって大丈夫よ」
「すいません今日の買取なんですけど、二人とも疲れてしまったので預けて明日受け取りでもいいですか?」
「大丈夫よ、こっちでやっておくわ」
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「あの、先輩少し相談があるんですけど」
いつも元気!ハッピー!って感じのリオが、少し言いずらそうに話しかけてきた。
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