(三)-2

 それで、アタシ、東京に帰ってからすぐに難波さんの部屋に行って説明したの。週刊誌に書いてあることはデタラメです、酷くないですか、って。そうしたら、難波さん、『そういうことだったんだ』って理解してくれて。『週刊誌も商売だからあることないこと色々書きたてるんだよ。そうすると雑誌が売れるからね』って。もちろん『収録は仕事なんだから、そこはしっかりやんないとダメだよ』って言ってくれたの。そうしてアタシの頭を優しく撫でてくれたの。何度も何度も、ゆっくり、ゆっくり。アタシのことを安心させるように。それでね、気づいたらキスされてたの……。すっごく優しい感じで……。それでね、気づくと、結局そのまましちゃってたの……。


(続く)

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