机上の幸福すら

最底辺

足りないものを嘆くより

そういう自分を越える何かを手にしたい

ここ数ヶ月そういう事を考えてやってきた

もう誰も味方なんていないから


けど大きい空白を埋める方法なんてなくて

やり切れなくなって過去に縋ってみるけれど

過去に縋ってても結局その穴は埋められないから

結局今日も最底辺を生きている


「ろくでもない人間になっちまったな」

どんな名作を書けたって自信作が出来たって

自分自身が変わるわけじゃない

それで過去を取り返せるわけじゃない


悩みがあったら相談してと言ってくれるけど

それが出来たらきっとこんな所にはいない

孤軍奮闘なんてしなくて良かった

そういう事を言ってしまう自分が大嫌いだ


何も変わらなかった

何も成しえなかった

誰かの中に傷跡を残すことなんて出来なかった

憎しみばかりを誰かの中に残してきた


そんな恨み辛みしか言えない奴になっちまった

「仕方がない」っていう自身の同情すら消えた

したくて仕方がなかった自死すら出来なかった

そういう奴に一体何があるって言うんだ


偽善や金や自信があったって何にもならねえ

結局のところ終わってる人間に期待するな

お前に才能なんかない、自惚れるな

うるせえ分かってる黙ってろ


傷心高速道路路中にて

カーステレオから五月蝿いノイズが流れてる

もう誰も信じられない

だから誰からも信じちゃ貰えない


もう誰にも助けなんて求めない

これ以上誰かの傍に居たくない

そう思ったのは初めてだな

という事は俺ももう終わったってことか

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