第4話 7/24 約束事

 こんばんは。

 ママでーす。


 ゆきえが洗濯物干しを自らすると言い出したのに、三枚干して、ベランダでしゃがんでしまったのです。

 大和に助けてやってくれと頼んだら、彼は呆れてテーブルに戻ってしまったので、そこはお兄さんでしょうと声は掛けたけれども。

 私は、体調を崩していたもので、トイレにこもり姫の娘に、うだりながら伝えましたよ。

「トイレには好きなだけ行っていい、ただ、約束事は守って欲しい」

 午前に回した洗濯機が午後三時になっても青い籠の中でした。

 このまま、夏を過ぎて行くと、ゆきえが身に付けなければならない、やり遂げる力や、洗濯物を干す能力を持てないので、よくよく言い聞かせました。

 その後、お豆腐のお味噌汁を作って貰いました。

「これで、帳消しね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る