第19話 ノイルさんのお家。再来。
前回のあらすじ。
デコル は 覚悟を キメタ!
以上!
「もう心の準備はできた?」
「はい……頑張ります…。」
「じゃあ、行こうか。」
大丈夫、心の中だけど言いたい事はまとまった。
コンコンコン。
「は〜〜い。」
中から出てきたのは………。
「あれ?ネイルさん?」
「あ!アンタどこに行ってたのよ!お姉ちゃんが心配してたんだよ!何で何も言わずにどっか行ってんのよ。」
「私がやった…。デコルに罪はない…。」
「あれ?シャルルさん?ってことは……。そうゆう事ですか…。お姉ちゃんの“称号”の件ですね…。」
「うん…。半分意識が持ってかれてる状態だった…。だから…一旦リセットしてきた。」
「ありがとうございます…。お姉ちゃんも無意識だったみたいで…。とりあえず…上がって下さい。」
「うん。上がろ……?」
「はい…。あれ?ノイルさんは?」
「いるよ。今夕飯の支度してくれてる。お姉ちゃん!デコル君!戻ってきたよ!」
やはりネイルさんもノイルさんの妹なだけあって声が大きい…。
「え⁉︎今ぁ⁉︎ちょ、ちょっと待って⁉︎」
よかった。怒ってないみたい…。
「じゃあ居間の方行っておくね!こっち来て。」
気まずい……。空気が重く感じられる…。
この状況を打破しなきゃ!
「あの…何でネイルさんはノイルさんの部屋を散らかしたりするんですか…?」
「へ?私が?何でそんな事をしなきゃいけないの?」
「え?いや、書類とか取りに来たりするって…。」
「何でお姉ちゃんの部屋に資料があるのよ。いつも私の部屋に置いてるわ。何でそんな事を急に言いだすのよ。」
え?え?え?どうゆう事どうゆう事どうゆう事?なんで?どうして?だってノイルさんは妹がって……。あれ?何で妹が自分の部屋に書類を取りに来るんだ?どうなってるの?
何が起こってる?この家で…。
ガタン‼︎
「ワッ。お姉ちゃん?大丈夫〜?」
みんなで様子を見にいく。
嫌な予感がする。
「え?お姉ちゃん…何処行ったの?」
「は?」
「………………。」
何処にいる?
あの明るい顔の奥に…何が入ってたんだ?ねぇ、ノイルさん…。
________________________________
家の中を探したけど、結局ノイルさんはいなかった。
「おかしい…玄関が開いた音もなかった…。なのに物音だけ残して何処かに消えた…?何で?どうしてこうなったの?」
ネイルさんは軽くパニック状態になっているようだ。それは仕方ないだろう。仮にでも姉のことだ。僕だって姉様がいなくなればこんな風に……いや、これ以上に取り乱すだろう…。
「ねぇ……。ノイルのスキル……知らない?」
「「え?」」
「ノイルは……称号のこと以外、スキルとかのこと話していない…。全部シークレット。だからわからない…。もし、隠密系の能力があったりしたら………。」
もし…そんな能力があれば……。
「僕が……。」
ドサッ。
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