第290話 コピー機

 最近俺のダンジョンは、難民や商人の出入りが激しい。


 衣類のユ○クロとか、家具のニ○リは、難民に商家の人がいたので、

ほぼそちらに○投げだ。


 アレーナの商工会は欲しいものを、店を任せている、店長に注文していく。


 俺が、夜中に注文表を見て、暇な時に補充している。


 実は、文具関連の注文が多いので、文具店を新たに設置している、

こちらも、元商家に○投げだ。


 勿論一般公開はしていない、そこの店長から、

コピー機を何とかしてくれないかと嘆願が来た。


 なんでも、アレーナ商工会と一緒に来た、お客にコピーを見せてしまったそうだ、

持ってきた、注文書が1枚だったので、即複製をしたところ、

見つかってしまったらしい。


 なんか、やーな予感がする、その商工会と一緒に来たやつは、

公爵のとこの人じゃないのか?


 俺が問いただすと、店長は「良くお分かりで」とか言ってきやがった、

俺が、「これは(コピー機)便利だけど、まだ他には絶対に見せないでね」

と言ったにも係わらずだ。


 州公大飯店の大浩宇みたいに節度を求めるのは無理か・・・。


 あ、そういえば、公爵からの注文が、マニアックだったのはこいつのせいか?

2穴パンチとかフォルダーとか、この星の人間で知ってる人はいないはず。


 幸い、難民センターに元商家の人も増えてきた、次回人事異動だな。


 大体、電気のない所にコピー機、売り込むなよ、

インフラも含めて輸出しないといけない。

 

 俺は、「コピー機の出荷は無理、あとは店長そっちで何とかして」と言ってやった、

そのうち、こいつがジャンピング土下座2号として、俺の元に来る日も近い。


 アレーナの商工会にも、クレームを入れないといけないな、

おそらく、横流しをして、中間マージンを取っている、そろそろ直販かな。


 それにしても、あの公爵のとこ、公爵はボンクラだが、

裏に勘の鋭いやついるな、探りを入れてみるか。

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