第272話 モルゴンの復興

 話は、ふたたびモルゴンへ。


 一時、州公に避難していたモルゴンの住人は、ふたたび母国に戻ってきた。


 しばらくは、森が再生されるまでは、食うのにも困ると思われたが、

州公大飯店の大浩宇が、炊き出しをしてくれているので、飯にはありつける。


 しかも、その炊き出しが、めちゃくちゃ美味い、

前の生活で食べていたものより数段上だ。


 しかも、今回攻めてきた、ジンギギスタンは、負けた腹いせに、

賤族に罪をきせて、処分しようとしたが、気がつかれて、

賤族が移民化してしまい、内乱状態らしい。


 アルゴンダンジョンに、クンリョウマスターも戻ってきて、

ポーションとか魔石の供給をしてくれている、

思ったよりも復興は早いかもしれない。


 「それにしても、噂には聞いてましたが、ダンレンジすごいですね」

 「本当に、魔法の壺だ、よく借りれましたね大浩宇様」

 

 「そうだな、ただ借りていられるは1年間だけだ、

 それまでに復興の道筋をつくりあげないといかん」

 

 「そうですね、それにしても、このシュウマイ弁当は、本当に美味しい」

 「こんなに美味しいのは、王都の料理人でも難しいのでは?」

 

 「ああ、まったく星野様様だ、それにいくつかの復興の助言もしてくれた」


 「森の土を田畑に蒔けと、なんでも腐葉土とかいうらしく、

 作物の育成が早くなるらしい」


 「あと秋に、赤く染まる葉の木を確認しろと言ってたな、

 楓とか言う木らしく、冬にかけて木に穴を開けると蜜が出るらしい」


 「そうそう、この弁当に入っている、白い飯は、

 水がかなりいるから栽培は難しいと言われた」

 「ちょっと残念だな」

 

 「まあ、こんだけ美味いもの食わしているんだ、

 彼らにもがんばってもらわないといかんなあ・・・」



 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る