第213話 チャウシー一行

 話は再び、チャウシー一行へ。


 チャウシー一行は、なんとかスボンの港町まで辿り着いた。

後は船に乗って、約2日もすれば、アレーナの港町につく予定である。


 船の出向予定を、確かめにいくと、身なりの良い貴族ポイのがいた。

どうやら、同船になりそうだ、揉めないと良いのだが・・・。


 あ、そうそう、元勇者一行、チャウシーは、私がリーダーになった、

理由は簡単である、言葉の通じないチェンシーだと、交渉ごとが上手くいかない、

それに、私が最年長者であるからである。 


 船の出向予定は、明日の朝らしい、私たちは予約をいれ、宿を探しに行った。


 高級宿は、先ほどの貴族ガエウ・シルバ侯爵の貸切になってしまったようだ。

なんでも、相当の食通で、あることないこと宿の従業員が喋ってくれた。


 慌てたが、何とか普通の宿は、泊まることができた。


 翌朝、港の船着場に行くと、ガエウ・シルバ侯爵ご一行様はいた、

揉めなければいいが、憂鬱ゆううつな船旅になりそうだ。


 船に同船していると、向こうから声が掛かった。


 「我らは、ガエウ・シルバ侯爵様の騎士、

そちらは名だたる冒険者に見受けられるが名はなんと言う」


 「私たちはチャウシーというパーティです、大三元帝国の使命を受け、

行方不明になっている魔王探索の旅をしております」

まったくの嘘は言ってはいない。


 「おお、それは失礼なことをした、良ければ伯に挨拶をしてくれると助かるのだが・・・」


 頼まれたので、チャウシーたちは挨拶をしたが、あまり機嫌は良くなかった。

なんでも、昨日の食事がまずかったらしい。


 私たちが「セブンスターという所の食事は美味しいらしいですよ」というと、


 「それは、ヨン様からも聞いておる、期待できそうだな」と言って機嫌を直した、


 割と単純でよかった。

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