第209話 予想外

 さあ、ダンレンジの登録も終わったし、テストも順調だった。


 ビールも2ダースづつ冷やしたし、後は開店を待つばかりなのだが、

両方共、客席が24席と少ない、子供たちは、ほとんど来るだろうから、

席が足りない。


 でも、ピザはテイクアウトという手がある、宅配用の箱もあるし大丈夫だろう、

試食も兼ねて、今日はモンちゃんたちと、ピザバーティてもやろう。


 ひさびさにモンちゃんたちと飲むビールは美味かった。

なんか忘れているかも知れないが気のせいだろう。


 翌朝、元飲食店の2家族をつれて、ピザ屋の前に来た、

んーー? 店舗が珍しいのか、店を覗き込んでいる人が数人いる。


 「あ、まだ開店じゃないんですよ、本日の午前11時開店ですから、

その頃来てくださいね」


 「ピザちゅうのが、タダで食べられると聞いてきたんじゃが、

間違いないのかの?」


 「はい、今日は開店記念で、無料でピザをお出ししますので、

もうちょっと待ってくださいね」


 なんか、やーな予感がする、このおじさんどこでその情報仕入れたんだ、

まさかアレーナとかサリラの町に伝わってないよなぁ・・・。

 

 今回は、招待券配ってないし、一般人が多量に来たら困る・・・。


 しばらくすると、見知った顔の女性が来た、

ルデ・コスタ、パトリシア・モライフ、ネイデ・シモエス、アレーナ、

ギルド3人娘だ。


 その後ろから、マリア・リザロウ、イオアナ・チャマリ、

ヤシリギ共和国アレーナ支部娘も来た。


 あ、こりゃアレーナ町に知れ渡っているな、ヤバ・・・。


 とりあえず、キャンプで使った、テーブルとイスを道路に出しとくか、

どうせ車こないし、まだ1時間あるから間に合うか。


 俺は、ガンガン、テーブルとイスを並べていった。 

もう 両方共30分前なのに、50人位並んでいる、

これでは子供たちが、店舗に入っての食事は無理だろう。


 テーブルの上に、MSタンブラーと氷の入ったピッチャーを用意してやった、

かなり盗まれるだろうが、大サービスだ!


 開店早々トラブルが起きた、名前と商品が分らないらしく、

注文に迷っているのだ。

 ちゃんと写真つきのメニュー出してるのに迷っているのだ。


 しかも注文をしてから、出て来た隣の現物を見て、

あっちの方がうまそうだから変更したいとか言い出すし、困ったもんだ。


 つづく。



 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る