第184話 教会の衰退

 いままで大三元帝国と持ちつ持たれつの関係にあった、教会も衰退していった。


 特に。ポーション類の独占販売をしたいた教会は、入手ができなくなり、

青息吐息状態である。


 最近では、ほぼ形だけ支援をしていた、孤児院も完全に資金打ち切り、

難民として、流失するのも時間の問題である。

 

 そんな中、アビトラ国ガリの噂が飛び込んできた。


 「流行病を治しただけでなく、ポーション中を500個も置いていっただと?」

 「しかもタダで、協会にしては気前が良すぎる」


 「しかも噂では、たった1人のダンマスで、名前は、ほしいーのとか言うらしい」

 「本当だとしたら、ぜひうちの空きダンジョンに来て欲しい」


 思案をしていたら、聖女、賢者、元聖女がやってきた。


 「私たちの報酬、早く払ってくださいよ」

 「私たちががんばったから、モルゴン落とせたんじゃないですか大司教」


 「それはわかっておる、じゃが教会も今は苦しい、もうちょっと待ってくれ」


 「じゃあ、今回使用した魔石分だけでも、先に頂戴!」


 「それが、ポンシェのやつが、全部魔石使いおって、在庫が全然無い」


 「なんですって、じゃあ今回の私たちはタダ働き?」

  

 「そうは言うとらん、少しだけ待って欲しいと言っておるのじゃ」


 「話にならないですね、今日のところは帰りますが、早急に支払いを」


 聖女たちは、大司祭の部屋の扉を蹴飛ばして、外に出た。


 「そういえば、もう解散したけど、メンタンピンの連中が、

セブンスターダンジョンは、天国じゃーとか言っていたような?」


 「わしも、その噂は聞いておる、なんでも飯がすごく旨いと」


 「ここが駄目だったら、旅がてらに、そこ行くのもいいかもね」


 「よし、情報を集めておこう」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る