第169話 明日は猫まんま
冒険者集団、明日は猫まんまは、大急ぎで町に帰ってきた。
「しかし100インゴッドとは、相当貴重なものが盗まれたんだな」
「早くしねえと、宿屋のおばちゃんが見つけて、
家賃の型に貰っておくわとか言い出しそうだな」
明日は猫まんまは、色々勇者の宿を探し回ったが見つからない。
「確か、そこの情婦館から出てきたところを、子供らに絡まれたんだよな?」
「てことは、この近くの宿なんじゃねえか?」
その後も、猫まんまたちは、虱潰しに探したが、それらしき物は見つからなかった。
「しょうがねえ、こんだけ探してもねえんじゃしょうがない・・」
「今回は、残りの賞金貰ってあきらめるか」
★ ★ ★
その頃の、禁軍ファン・ゴン都市粛清隊は、ファン・ゴン目の前まで進行していた。
「ファン・ゴンの連中め、こっちが数が少ないから安心しているだろうが、
こっちには、役満級冒険者、刻暗四がいるのだ、目に物みせてやる」
役満級冒険者は、だいたい1人で将軍級のモンスターと互角といわれている。
それが、今回4人もいるので、相当な戦力だ。
刻暗四の1人が、城門に魔法を唱えた、「ファイヤーボール」
しかし「ファイヤーボール」が城門に届くことはなかった。
「ウォータウォール」城門の上には、1人の男が立っていた。
「ふん、刻暗四のやつらは、4人揃って何とか役満級」
「このわしみたいに、1人で役満級をはれるようにならんと駄目だな」
「十年早いわ!」
「ファイヤーボール」を打ち消された、刻暗四に動揺が走った。
「あいつは頭老清、なぜここにいる」
「おい、禁軍、話違うじゃないか、やつが相手なら、こんな安金じゃやってられん」
「俺達は降ろさせて貰う」
そこへ、明日は猫まんまの連中が現れた。
「あの、中央の方ですよね? 勇者討伐したので、懸賞金ください」
「あっちに行ったら、こっちに懸け主がいるから、直接貰ってこいと」
「はい、これが首です、ご検証を」
禁軍は、困ってしまった、戦力はガタ落ち、さらに懸賞金を払うと、
戦費も不足する、かと言って払わなければ、評判とギルドを敵に回す。
禁軍は、冒険者に金を払い、撤退を開始した。
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