第167話 モルゴン再び
ここは、モルゴン自衛団会議室。
「おい、聞いたか、中央がファン・ゴンに向かって出兵したとよ」
「理由は、また勇者がらみだ、勇者が盗んでいった金品を弁償しろと言ったら」
「地方の田舎者ごときが、中央に文句を言うな、粛清だだろ」
「でもあいつら、この間ダンジョン暴走して、結構被害出てるはず」
「それで遠征はきついんじゃないの・・」
「まあ、面子の問題で、引くに引けないというところか?」
「うちは、ダンジョン協会に断られて、独立諦めたけど」
「これ、好機だよなあ、問題はいつ独立宣言するかだよなあ」
「それは、ファン・ゴン次第じゃないかな?」
「あそこが、善戦もしくは優勢なら、うちも蜂起、独立宣言!」
★ ★ ★
その頃のファン・ゴン。
「いくら面子の為とはいえ、向こうからわざわざ来てくれるとは」
「しかも、うちとの戦力とほぼ同数とは?」
「攻める時は守るときの3倍の兵がいるという、兵法も知らんのか?」
「うちを攻めあぐねていれば、さらに北のモルゴンが動き出すこともわからんとは」
「ひょっとしたら、強力な魔導師、剣士を手に入れたやも知れません」
「油断はなさらぬ方がいいでしょう」
「うむ、重々注意をしよう」
「団長、ギルドマスターが面会を求めています」
「いったい何のようだ、まあよい通せ」
「騎士団長、コスタス様、実は折り入って頼みがあるのですが」
「中央のことか、あちらから攻めてくるのだ、こちらは守るだけのことだ」
「いえ、その件ではなく、勇者の報奨金についてです」
「そういえば、報奨金懸っていたよな、首を持ってきたら払ってやればいいじゃないか」
「それが賞金を懸けたのは、中央なんですよ、
うちが払っても、よくやってくれた感謝するぞで、踏み倒されます」
「そこで相談ですが・・」ギルマスと団長の話は続いた。
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