第138話 都市ファン・ゴン
ここは、都市ファン・ゴン、大三元帝国の中堅都市だ。
最近の中央はきな臭い、魔王復活のためか、教会の連中がチョロチョロしている。
おっと自己紹介が遅れた、私はファン・ゴン自衛団騎士団長、コスタス・マノラスである。
「騎士団長、北西2kmあたりに、ダンジョンらしき反応があります」
「予想通りだな、勇者との戦で、あわよくば、うちの戦力を削いでおこうという作戦だろう」
「どうしますか?」
「今、うちが行った所で、逃げられて終わりだ」
「なに向こうは、勇者との戦を望んでいるのだから、その通りにしてやればいい」
「こちらから打って出て、わざわざ戦力消耗させることもない、
万が一攻めて来たら、防戦徹底していれば、向こうはマナ尽きて撤退するだろう」
「中央に連絡して、勇者呼びつけてやれ」
「今回は、勇者負けるという噂があるから、来ないかもしれないがな」
★ ★ ★
何か知らないが、騎士団の連中が、ダンジョンの周りチョロチョロしてるな。
たぶんこれ、ばれてるな、まあ万が一攻めてきたら。とんずらするか。
だいぶダンジョンできてるし、後はマスターに言って、モンスター送ってもらえばいいか、
あ、そうだ、あの生意気な勇者に果たし状でも書いてやろう。
どうせ、あのバカ勇者王都でのんびりしてるだろうから、日時は一週間後でいいか。
★ ★ ★
おい、ダンジョンからモンスター出てきたぞ、ん? 何か投げたぞ。
なになに「はたしじょう」
「ばかゆうしゃよ、ぜんかいはさんざんせわになったな、
おれはじこくからふつかつしてきたぜ、
おまえのような、すけべでへんたいでおんなったらしやろうは、
おれがてんにかわってせいばいしてくれる、くびをあらってまっていろ」
「けつとうび○がつ×にち、とうだんじょんにて」
おう、随分強気だな、団長に知らせるか・・
それにしても漢字くらい使ってくれよ、読みずらくてしょうがない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます