第30話 モスクワ・ダンジョン
異世界での恒例のお約束を済ませた、俺はダンジョンの前に辿り着いた。
ダンジョンの前には、結構おおきな建物があり、割と人の出入りも多く、
ちょっとした小さな村程度の集落があった。
いちばん大きな建物は「アディゲ共和国ギルド、モスクワ支部」と看板書かれていた。
まあ今回は用がないので、帰りにでも寄ってみよう。
モスクワダンジョンに入ろうとしたら。
ダンジョンの前に立つ、2人の衛兵みたいのに止められた。
「おい、そこのお前、許可証は」
「許可証? そんなものが要るのか」
「当たり前だろ、それにお前、そんな格好で入るのか」
「はい、そうですけれど」
あ、そうだ協会のねーちゃんに、
「国々によってダンジョンに入る、許可証が違いますので、
必ずその国のギルドに行って、許可証を貰ってくださいね」
「これが推薦状になります。これがあれば簡単に許可証がとれるはずです」とか言われた。
俺は、アディゲ共和国ギルド、モスクワ支部に戻ることにした。
中に入ると、冒険者風の人がいた。
やっぱ、異世界なんだなあ。
俺は受付に行って、ダンジョンに入りたい旨を伝えた。
「他の国のギルドの証明証とか推薦状はお持ちじゃないですか?」
俺は協会から貰った推薦状を、受付嬢に渡した。
それを見た受付嬢は、「マスター」とか言って、
椅子から立ち上がり、いなくなってしまった。
裏からマスターらしき男が現れた、その男は、なんども俺の顔と紹介状をみて。
「わかりました」と言って、他に何も聞かず、ギルドカード作ってくれた。
新しく作られたギルドカードには、俺の名前と階級が書かれていた。
階級は(Rjadovoj)兵と書かれていた、Aランクとかじゃないの。
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