小話
羽鳥湊
落ちない女
先輩に告白された。
バスケ部のエースで、背が高くて、顔が良くて、頭も良い。
校内で名を知らぬものはいない、無敵のイケメンである。
そのイケメン先輩に、放課後に呼び出されて、校舎裏で告白された。
告白というか、壁際に追い詰められて、いわゆる壁ドン状態だった。
「俺のこと、どう思う?」
先輩の整った顔がすぐそこに。吐息を感じられるほどの超接近戦。
私はとっさに足を上げた。
先輩の急所に膝が命中し、先輩は崩れ落ちた。
イケメンだからって、どの女も落とせると思って貰ったら大間違いだ。
私は先輩を見下ろして、足早に学校を後にした。
今日は大好きなYouTuberの生配信があるのだ。
先輩に構っている暇はない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます