@mohoumono

第1話 丸を削って三角を足したような形

 愛とはなんだろうか?

 私は、時々そんなことを考える。

 ベットの上でゴロンと寝転がり

 昼休み中の学校での会話を思い出す。


 ねぇねぇと私の友人が私に話しかける。

 どうしたの?確か私はそう返した。

「好きな人とかいるの?

 後もうちょっとで文化祭じゃん、

 どうなのかなって。」

 友達がニコニコしながら話しかける。

 うーんと私は悩むふりをする。

 答えは決まっていて、

 いないよだけど、

 そういう素振りは重要らしい。

 私は、いないよと答えた。

「ふーん、変なの

 私は、部活の先輩が好きなの。」

 友達は目を輝かせる。

 へー頑張って、

 私はそう言った。


 そんな昼休み

 好きと愛は何が違うんだろう?

 しかも恋なんてものもある

 よく分かんないな力を抜くと

 スマホが顔に落ちてくる。

 痛い、とても痛い

 こんなふうに 

 目で見えたり手でさわれたり

 出来ればいいのになぁ

 もういいや寝よう、考えるのも疲れた。


 私は、目を覚ます。

 ふらふらと階段を降りおはようと 

 家族に言う

 私は目を擦る、目を瞑る

 父と母と妹頭の上に綺麗なハートが

 浮かんでいた。

 父と母と妹に聞くと何それ?

 なんで笑われた。

 私は、

 なんとなく鏡の前には立ちたくなかった。

 学校へ行く道でも、

 頭の上にハートがある人がいっぱいいた。


 それは不思議だったけれど綺麗だったから

 心が気持ち良くなった。

 私は友達のハートを見る。

 綺麗な形はしていたけれど青くなっていた。

「聞いてよ、昨日さ」

 友達は、私に抱きつく。

 顔拭いてよ私はハンカチを友達に渡す

「ありがとう優しいねあんたは

 それに比べて私は、」

「そんなことないよ、」

 私は友達の背中をさする。

 私は、気になってしまった

 私のハートの形が

「ごめんトイレ行ってくる。」

「早く帰ってきてね」

 そんな会話をして

 私は早歩きでトイレを向かった。

 行かないほうがよかった。

 鏡を見た私は後悔した。

 鏡に映ったのは、

 黒くて歪な形でハートではなかった。

 はぁと私は体を起こす。

 夢だったようだ。

 恋をしてない私は、

 誰かを好きになれない私は、

 私の愛は歪なのだろうか?

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