第2話
私は異世界へと旅立つ
ベッドの上でちょっとした薬剤を飲むだけで
体は睡眠し、魂は異世界へ移動する
科学でどれだけ解析しようとしても
この薬はただの小麦粉以上のものを発見できず
異世界の魔道とか魔法とか錬金とか
そんなものの凄さに感嘆せざる得ない
そんなことを思う私の旅立つ異世界は
何回も変わって来たけど
ファンタジーな世界に統一されてきた
今、私がたどり着いた世界は
「コーナスピア」という世界で
今の私には第2の故郷だ
いろいろ移り替わり探索して
相性がいいと思って定着したのが4年前
もうこの世界でも中の上くらいのパーティを仲間と組んでいる
「あー、はるひが来たー」
「はるひ、これの続きが上手くいかないのー」
そう言うのは仲間のティティア
先日自分の世界から編み物を持ち込んだら取られてしまった
職人がする仕事を一般人ができるのに目を丸くしてたが
すぐ気に入ってティティアは製作に取り組んだ
まずは簡単なマフラーと思ったがここにダンジョン以外で寒い場所はない
ということでミトンをお願いしてみた
いきなり難易度が高いので上手くいかなくても仕方ない
私が減らし目と増やし目の説明をし直してると
ガインが来た
彼も異世界の住人だ
私と彼がそろうと
仲間たちとの今日の冒険が始まる
手始めに行き慣れたダンジョンで肩を慣らす
ワープシステムができていても
2、3時間でできる冒険個所は少ない
どこも異世界人を混ぜたパーティであふれていた
私のパーティの長はガルディ
とティティアともう一人サーニアは
私たちがいない間もここで冒険をしてるはずなのだ
先ほど中の上のパーティと言ったが
私とガインが足を引っ張ってて
本当は上の中でも3人は認定されてるはずだ
能力に差が生まれてくるのは仕方がない
冒険の制約もあることだし
いつまでも甘えて一緒にいるわけにはいかないのかもしれない
そう思い始めるころがパーティの移り目だ
異世界人だけのパーティも居る
敵をきりつけながらもそんな余裕がある戦いが終わると
ガルディが頭を包み込んできて
「あまり考えるな、大仕事は2.3パーティで組むし
俺が無理と判断するまでお前たちはパーティメンバーだ
もしも、離れても仲間だったことは変わりない」
それだけいうと頭を離され小突かれた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます