欧州史と映画と思うこと

丹寧

はじめに

 ウクライナへの侵攻戦争のニュースを見て、何てことだ、とじりじりしている人は多いと思います。私もその一人です。


 2014年のクリミア侵攻までウクライナの地図を見たこともなく、今回の戦争までポーランドと国境を接していることすら知りませんでした。


 それでも、これが21世紀のヨーロッパで起こっていることなのか、と信じられないし、大変な状況に晒されている人たちに少しでも早く日常が戻ってほしいと思わずにいられません。


 そして、比較的東寄りのヨーロッパに在住していた時の知識や、映画などから得た知見をもとに、自分なりに中東欧の現状を分析し、整理したいと思ってエッセイにまとめることにしました。


 ウクライナという国についての知識は残念ながら乏しいですが、少なくともロシアという国については、中東欧の他の国々への対応を観察することで、現在の振る舞いにも通じる何かが見いだせると思います。

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