第31話 8月19日
今日はお休みでした!
シロエビリベンジ!と意気込んで私はお寿司屋さんに向かいます!
今日もお得なランチセットを注文しましたが、前回の失敗を踏まえ、ちょっと量の少ないものを頼みました。
「はーい、ランチセットでーす」
ランチは回る方ではなく従業員さんが運んでくれる。
俺は後ろを振り向きつつお寿司を受けとるんだが。
「ひぃっ!?」
なんて悲鳴は出しませんでしたが、まじで驚いた。
お寿司を持ってきてくれたお姉さんの二の腕にはためらいキズがびっしり……。
ちょっと顔も見ましたが、とても綺麗な方でした。
「あ、ありがとうございます……」
「ごゆっくりどうぞー」
俺はお姉さんに何があったのか気になりつつお寿司を食べる。
念願のシロエビとゲンゲの天ぷらも頼んだ。
美味しかった……と思う。
なんかあのためらいキズが気になってしまいお寿司の味が霞んでしまったのだ。
お会計にはあのお姉さんがレジを担当してくれた。
(お姉さん、貴女に何があったのかは分からない。でもきっと幸せになれるから頑張っ……)
そして見てしまった。
お姉さんの首筋にはびっちりとキスマークがついているのを。
(意外と幸せそうだな……)
俺はちょっとほっとしつつお寿司屋さんをあとにするのだった。
あ、ゲンゲはトロッとして美味しかったです。
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