胃袋の中の戦争

最近奇妙な痛み方をするので、領土をめぐる争いが行われているのかもしれないと思い至ったのだ。



違う。狂ってなどいない。


比喩だよ。暗喩だよ。誰の頭がおかしくなってるって証拠だよ。



いや、そういえば物音が聞こえる――あぁっ! 窓に! 窓に!



さておき。



腹痛なのだ。


いつもの腹痛なら、こう、急激に痛くなる時は爆弾が投下準備に入っている状態なのだ。


ヒュー! びしゃ!


である。


汚ぁい!



でもここ1週間の痛みはぐるぐるぐると獣がなくような感じで、ずぐぐぐぅと流れていくような感じなのである。


爆弾が移動している感じなのかもしれない。


発射準備完了! 連絡送れ!



発射するための運搬開始! 連絡送れ!


になってしまっている感じ。



やめろ!


報連相はたしかに大事なことではあるけど、過剰な電報をよこそうとするんじゃあない!


お前、お前あれだぞ。それあれだからな。


一日一回でいい書類を何度も提出しているようなもんなんだからな。


一回目は


お、おう。


ってなんとなく受け取ってくれるかもしれないけど。


二回目くらいかはら


ルール読んで出直してきて、どうぞ


って冷たい目で見られるような行為なんだからな。覚えておけ!



といっても自分の体なわけで。



しかもそれを言う先行きつく先がブツ爆弾とくりゃあ、滑稽を通り越してそりゃ頭も心配されようというものだ。



大丈夫だよ。のど元過ぎれば熱さ忘れるっていうじゃあないか。(いい意味ではない


だからね、爆弾が過ぎ去ってくれりゃ、そのおかしさってやつもなくなるからさ。


それでいいんだよ(汚いまとめ

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