脊髄反射のように書いてるネタ短文っぽい何か
ほんのり雪達磨
2019/07
お天気頭痛
自分と頭痛との関係は、といえば、それは気付けば隣にいたものである。
太陽が『お! 出番来た!』とばかりに全力を出していると頭痛がする。
雲が『まぁそんな張り切らんでも』と太陽を隠したら隠したで頭痛がする。
雨が『サプライズ!』とばかりに降ったら降ったで頭痛がする。
もしかしたら俺の頭痛は天気に片思いしているのでは?
そう考えればこの頭痛も愛しく……ならないな。ならないか。ならないねぇ。仕方がないねぇ。無理ですねぇ。
むしろ頭痛と共に人生を過ごしてきた俺と頭痛はもはや熟年夫婦なのでは?
いや待て、それじゃ関係が冷めきったやばいやつだ。俺は頭痛に好意を抱いていない。なんだ頭痛に好意を抱くって。どんな奴だそれは。
むしろ敵である。
長年のライバル……というには(物理的に)近すぎて、しかしいい印象はないのだ。
奴は倒すべき相手というよりはいなくなってほしい相手なのだ。
頭痛が玄関のベルを鳴らせば『ファッ〇ンシット!』と罵りの言葉を吐き、どこで手に入れたかマスターキーで勝手に入ってくれば『オォゥジーザス』と震えて祈りをささげるしかなくなる。
一方的じゃないか。関係性的にもライバルというよりは頭痛>俺。悲しくて涙が出そうだ。
そう考えると、そういう対象としてではなく、例えるならなんだろう。
はっと思いついたのは、COしたいのにできない鬱陶しいが付き合いだけは長い腐れ縁の友人。
下手に関係を切ると鬱陶しくまとわりつかれそうな感じで、うまく関係を切ることができそうにない感じの面倒くさい奴。
うん。愛とか恋とかライバルよりはしっくり来たのである。
こんな無駄な事が頭痛と共に無駄に浮かんできた。
沈め。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます