第577話 時渡り

『今、刻を止めました。

 ダミー達もご苦労様です。

 サブを残して全て私の中に戻りなさい。』


 刻を止めた状態で黙々と作業を続ける最高神様。


『マスター、何をするつもりですか?』


 サブがメインに尋ねる。


『ふふふふ

 時渡りをちょっと‥』


 メインが不敵に笑う。


『嫌な予感しかしませんが‥

 まさか!?』


 サブが何かに気がつく。


『後の事は任せます。

 私は少し遊んできますね。

 ほら、働き方改革ですか?

 それです!

 もうずっと休めていなかったので休ませてもらいます。』


 メインはずっと楽しそうだ。


『私はマスターの指示に従います。

 良い休暇になるといいですね。』


 サブは反対する事なく、メインを見送る。


『では、行ってくるよ。』


 そう言うとメインは消えてしまう。


『はぁ‥

 時渡りまで使うとは‥

 いってらっしゃいませ。』


 メインが消えたので今後のことはサブが請け負うことになるのだ。


『さっ、頑張ろう!』


 サブの気合いを入れた声が響くのであった。


 ・

 ・

 ・


『さて、まずは時渡りを使って‥』


 最高神様は時渡りを使って過去に移動する。


『次は職人神の所に‥

 おっ、あった!

 なるほど、これが彼のお気に入りか‥

 よし、では中に入ろうっと。』


 最高神様は斗馬の手に渡る前のバスと融合してしまう。


『後は少し邪魔をさせてもらうよ。

 彼とのエッチは全て幻覚。

 女神とて例外なく‥

 ふふふふふ

 彼はバスにしか興味ないのだから‥』


 この後、最高神様と融合したバスが斗馬に渡されるのであった。

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