第44話 ついでに‥


 既にのぼせる寸前なのに国王のアレが目の前にあって、さらに何故か宰相さんまでも立ち上がって近寄ってくる。


「実は私の娘も結婚相手を探していてね‥。ついでにもらってくれないか?」


宰相さんが軽い口調で結婚を進めてくる。


「あっ、それはずるいぞ。それならウチの第二王女もついでにもらってくれ!」


国王まで結婚を進めてくる。


「だったらお付きのメイド達も一緒に‥。」


国王と宰相さんが2人の世界に入り込んでいるようだ。


「もしも反対されたらどうしますか?」


宰相さんが真面目な顔で国王に問いかける。


「その時、使徒さまが色情狂で泣く泣く嫁に取られた事にすれば‥。」


国王が聞き捨てならない事を言い出した。


さすがに抗議しようと思った時、限界がきたようでその場で意識を失ってしまうのであった。

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