第12話 『天才小学生じゃァァァァ!!』
少年は店内を見回る。初めての客にワクワクする怖い大人達は少年を影からコッソリ追いかけることにした。
店の敷地は変わっていないが、11階建てになったことで縦には広くなった。中央の吹き抜けに梯子が立てかけてあり、そこから上の階に上がることができる。
一階の駄菓子を一通り見終わった少年は、上の階を見つめる。
「かしら、小学生にあんなに高い梯子を登るのは大変ですよ」
「そうだな。俺たちだって辛いのに……」
アキラが「手伝ってやるぞ」と言いながら近づくと、小学生は無愛想に「必要ありません」と答えた。
そしてランドセルにの横にある布の紐を引っ張ると、ランドセルが変形。下の部分にジェットパックが現れる。
そしてランドセルから火が噴き出し、小学生は空へと飛んでいく。
「最近のガキはハイテクだな。アンドロメダ」
「山田です。いや、あの子普通じゃないですよ!! なんですか、あのランドセル!?」
空を飛んだ小学生はランドセルをコントロールし、最上階へと辿り着いた。
アキラ達も急いで梯子を登り、小学生を追う。
最上階にはとも子がいる。あんなランドセルを持った小学生がいるはずがない。目的はなんなのだろうか!
アキラ達が登り終えると、すでに小学生ととも子が対面していた。
「何の用じゃ?」
「うんまい棒ください」
【後書き】
なんだこの小学生は!!
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