俺は裏から世界を牛耳る 〜闇ギルドでやりたい放題する〜
@tree-cats
第1話 失敗
俺は小さい頃に捨てられた。たぶん4歳くらいの時だったと思う。親には虐待をされた記憶があるだけで親がどこの誰かはわからなかった。たった3歳の子供が捨てられて行き着く場所は一つしかない。貧民街だ。
貧民街といってもたくさんの種類がある。
子供の多いエリア、大人と少年が混じったエリア、ちょいワルが多いエリア、犯罪者や完全に裏世界のエリアなどに分けられる。もちろん強者は弱者を痛めつけ搾取するのが当たり前の世界だが、弱者も強者に無用に近づいたりしないからそのエリア内での支配や抗争はあるけど、完全に裏稼業の人が急に子供を殺したりしない。
俺は自称4歳で捨てられたが、そのあと貧民街でゴミを漁りながらなんとか生き延びた。基本的にものを盗むと追われてボコボコにされるので、ゴミを漁ったり食堂の食べ残しをもらって生きていた。5歳になった頃、俺はスリに手を出した。俺は立て続けに2回成功して、少し気が緩んでいたのかもしれない。いや、あれはどうしようもない失敗だった。
俺は細身でローブ姿の男にロックオンした。
ローブはバレにくいのだ。俺は男にぶつかっると同時に財布をスリ、そのあと何もなかったように歩き出し、裏道に入るとすぐに走り出した。俺は成功したと思って家に帰った。
しかし、そこにはローブの男がいた。
俺はナイフを首に突きつけられ、
「ここで死ぬか、死ぬような想いをして生きるか選べ。」
奴は威圧した。俺は本能的に死を感じた。それでも俺は生き延びたいと思って返答した。
「生きる」
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