家猫になったシロ太2

あれから数日経った頃、

シロ太君が開いてた窓から外へ出てしまった。

なんの土地勘もない場所で、行方不明のシロ太君。

無事に帰る事を願うしかない。


この時点でのシロ太君は、まだ飼い主さんとスキンシップ出来ていない。

アイコンタクトがやっとの状態で、

ぶっちゃけ「慣れていない」状態。

また元のノラ猫になるんじゃないかと、ハラハラしながら呼びかける。

「シロ太君、生きてる?」


<生きてる。

 昨日は、窓が開いてたから、ついつい外に出てしまった。

 この辺りはどんなもんかな~?と遠出をしたら、

 家が判らなくなってしまった。

 もうしばらく散策したら、家に帰れるように頑張ってみるよ~。>


おお、無事な事と、家に戻る気持ちがある事にほっとする。

「車庫にケージを置いて、中にご飯を置いておくからね」


<ありがとう。お水とちゅーるも置いてくれないかな。

 ちゅーるの匂いが強いから、家が探しやすくなる。>


翌日の夕方、無事にシロ太君は戻ってきました。ほ~。

<昼間は暑いから夕方の涼しい時間に、

 ちゅーるの匂いを頼りに移動したんだ。


まだまだ全然懐いてない俺の事を、心配してくれて、

家に戻った事を喜んでもらえて、凄く嬉しい。

お父さん、お母さん、ありがとう。>


まだまだ名前を呼んでも近寄ってこなくて、撫でる事も出来ないけど、

ここは、シロ太君のお家です(*^_^*)

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